柳生真吾さま みな様

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Bobさんからファックスで父ゴーマン氏の追想記を送っていただけました。
どうもゴーマンさんのお葬式の際のスピーチ原稿のようです。

原文は先ほど柳生さんにもファックスさせていただきましたが、ファンタジスタ向けには私が訳したもの何回かに分けてを発信しようと思います。

それから今日の今日まで意識していなかったのですが、
ファンタジーの生みの親であるゴーマンさん(J.A.M.Goemans)のファーストネームは
ジョンだったんですね!!!

オランダ生まれの父GoemansさんのファーストネームはJohannes、
オランダでの愛称はJan、イギリスではJohnということだったようなのです。

因縁というか、何というか。
またまた運命的なものを感じて、ちょっとゾクッとしました。

柳生さんは気づいていらっしゃいましたか?

きっとまだ気がついていないファンタジスタが大勢いるのでは?


それでは始めます。(写真は私がネットで見つけたものです。)

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父John Goemans(1907.9.2‐2002.2.5.)     Bob Goemans

94年にもおよぶ長い父の人生は、3つの時期にはっきりと分けることができます。第1期は、オランダの球根生産者一家の2番目の子供として1907年9月に誕生してからの人格形成期です。父はオランダのHillegomという町で育ちました。そこは球根が王様のような土地柄で、大家族が当たり前という町でした。そして父の母親は、なんと14人もの子供を次から次へと生み育てたのです。このような環境での生活が、いったいどんなものであったかを想像してみていただけませんでしょうか。当時は娯楽などというものは一切無く、人々は楽しみ事になる何かを自分で見つけなければなりませんでした。しかし私は、父一家には退屈な時間などは一瞬たりともなかっただろうと思います。

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Hillegom 1900-1910?

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Hillegom 2006

 画像はGNU Free Documentation licenseから引用

父は若い頃、全寮制の学校に入れられた後に、最新の栽培技術を学ぶために園芸高校に通わされました。彼の父にあたる私の祖父は、さらに英語の勉強もさせるために父をイギリスに送りました。そしてその後父は、祖父の会社のセールスマンとしてイギリス中に球根を売り歩くため、旅から旅の毎日を始めることになったのです。

父は大家族を養うためにこのような生活を何年か続けましたが、ある日、これまでの家族経営の事業を続けていたら自分の将来はないということに気がついたのです。なぜならオランダは深刻な農地不足でしたから。その一方でイギリスにはいくらでも農地が余っていたのです。そこで父はイギリスに移住する決心をし、1937年に実行に移しました。その年の4月1日、父はずっと付き合っていた恋人(私の母)と結婚し、2人で東部のリンカンシャー州Spaldingに引っ越しました。その地で父はいくらかの土地を借り、生産者としてのキャリアをスタートさせたのです。

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Spalding 2008

画像はGNU Free Documentation licenseから引用

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キリンアグリバイオ? 竹下大学

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コメント(5)

いよいよ幕が開いて、物語のプロローグが語られ始めたのですね。

観客でしかない私ですが、ワクワクしてきました☆

次が待ち遠しい!

竹下大学さま
 お忙しい中、ありがとうございます。

ゴーマン氏の追想記の始まりですね!
竹下さんのお陰で、ゴーマン氏の生い立ちから知る事ができ、感無量です。ジョン繋がりも、あったりして・・・。
Bobさんに、感謝です!
続き待っています。

竹下さんに感謝! Bobさんに感謝!

ファーストネームがジョン!これまた鳥肌ものですね?
ゴーマンさんが誕生した段階で、いずれジョンがファンタジーに感銘受けることが決まっていたかのようです

球根生産をしているからといって
必ずしも、名をあげられることって少ないのでは?と思うのですが
ゴーマンさんの生み出したファンタジーが
日本でこんなにも盛り上がっていること直接ゴーマンさんにありがとう!したかったな?

でもきっと伝わってますよね♪

ほんとうに、鳥肌が立ちました。
この物語を探しに来るファンタジスタを予言していたような・・・。
すてきな偶然ですね。

たとえば「アンネのバラ」のように、ふつうはその植物(発明品でもなんでも)の経緯とゆーのは、それを購入したときタグの裏に書いてあったり、ネットで検索したら見つかったり、生産者でも発明家でもない私のような一般の消費者にとって物語とは、終わりまで一気に内容のわかるものでした。
こんな風に物語の最初から関われる(もちろん観客ですが・・)ことをほんとうにうれしく思います。
ありがとうございます。

いよいよゴーマンさんのお話が始まりますね!

こんなにくわしく話してくださるなんて、私たちを受け入れてくださったのだと思ってもいいのかな。

確かに、タグやネットですぐ誰にでもわかってしまうより素敵なことですね!

とても大切にしていたんだなって思う。

この間のファンタジーの記念日、ゴーマンさんもいたのか!?

こっちの世界では、ファンタジスタ全員集合!...とはいかなかったですね(>_

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