Bob Goemansさんからの手紙

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5日ぶりの更新です。

じらしたつもりはないですが、ちょっと大ネタです!

以下、竹下大学さんからのレポート。

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せっかくBob Goemansさんから頂いたメールです。すぐに返事を出さなければなりません。それに私達が知りたい内容に全く触れられていなかったわけですしね。

私は興奮を抑えつつも、予想外の内容であったことに戸惑いながら、早速返事を差し上げました。
(この時点ではまだ柳生さんにご連絡を差し上げられませんでしたし、当然のことながらファンタジスタの皆さんから頂いたコメントも盛り込んではおりません。)

要点は以下3点でした。

?私達がファンタジーを探していること。そしてファンタジーを世界平和の象徴として使いたいと考えていること。
?もちろんファンタジーの育成経過については事細かに。
育種家として一番興味がある部分ですし、私は初めからあるひとつの仮説を立てておりましたから、その裏づけも欲しかったのです。
?さらにこの活動を、日本にイギリスのような園芸文化を定着させるきっかけにもしたいと考えているので、ご協力をお願いしたいとも。

この他、6月13日に全国ネットのTV番組でファンタジーを探していることが大きく取り上げられたばかりだともお伝えしました。


果たして、Bob Goemansさんからの返信には以下のような内容が書かれていました。

Fantasyは市場流通した最初の八重咲きのフリージアでした。ファンタジーに続いてすぐに、CoronaとDianaとRomanyとが生まれました。これら3品種もすべて父の手によるものです。Fantasyもこれらも自然突然変異で得られた八重ではなく、花弁の枚数が多い実生を何年も特別に交配することによって育成されました。完全八重咲きであるFantasyは非常に稔性が低かったために、その後代を採ることがほとんどできませんでした。果たしてその後代が存在したかどうかは私の記録を遡らなければなりませんが、私の記憶では八重から採った種子が八重になり易いというわけでもなかったのです。しかし、現代の八重品種のうちのいくつかがFantasyの血を引いていると言うことは、不可能ではありません。ただ実際には、父はもうこれ以降は1品種たりとも八重の品種は育成しなかったのです。そしてオランダで育成された八重品種が市場に出回るまでには、その後10年を要したのも事実なのです。もちろんオランダの育種家達は、Parigo社育成の品種を自分達の育種に使ったのでしょう。

それからFantasyを商品化した時には、不運にも品種登録できなかったことも事実です。

この他に情報や面白い記録文書が残っていないか、私が探してあげましょう。

Bob Goemans

いかがでしたしょうか?
育種経験豊富な私にとりましても、非常に興味深い内容でした。

簡単にまとめてしまいますが、

?ファンタジーの親は特定できない。
?ファンタジーには、兄弟あるいは従兄弟と言える品種が3品種存在した。
?ファンタジーを初めとするJohn Goemans氏が育成した4品種が、現代の多くの八重咲き品種にとってアダムとイブのような存在である。

ということが判明したわけです。

ちなみにフリージアは、品種候補を1個体選抜してから、それが市場に大量に流通するまでには8年もの年月が必要だということを補足させていただきます。


ファンタジー以外の3品種も揃ってまだカタログに残っていることが確認されているわけですから、4品種とも本物であるような気がします。ただファンタジーがウイルスにとても弱かったという部分が依然として気がかりですが・・・。

あまり考えたくはありませんが、いつの間にか中身が入れ替わっている可能性についてです。それを調べるには、ファンタジーに似た品種を横に並べて比較する必要がありますね。

また、せっかくBob Goemansさんからこのような情報をいただけたのですから、コロナ、ダイアナ、ロマニーについても、すずめファンタジーやハルキチファンタジーと一緒に花を咲かせてみるというのはいかがでしょうか?

キリンアグリバイオ? 竹下大学

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竹下さんの最後の提案。
僕は大賛成!

あー、ボブさんと会ってみたくなってきた・・・。

やぎゅうしんご

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コメント(11)

真吾さん!
山下さん!

ありがとうございました。
コロナ、ダイアナ、ロマニーも咲かせてみる・・・
私も、賛成です。
そして、花を八丈島の山下さんに、鑑定していただく・・・
楽しみですね!

あー!なんだかファンタジーの話はどこまでいっても神秘的!

ちょうどイイ感じ。神様のいたずらもあり、でも少しずつ手掛かりをおしえてくれる。

みんなが惹かれるわけだ?(^o^)/
ついてこれるものだけきなさいっていってるみたい。

私は花のプロではないので、プロとプロのやりとりだなあって感心しています。

きっとファンタジーの方が決めるんだろうな。

...私たちは選ばれるだろーか!?
永くなりそうだ。

まずは、竹下さんの提案からですね!

山男
竹下さん、真吾さんのご提案良いですね! 私も出来得れば参加してみたいです。でも私は無精者だから駄目かな?
24日の宴以来チト多忙で久しぶりに今日開いてみてこれだっ・・・と思いました。

大賛成!!!

山男より
あーちゃんママへ!
私の7人の姪の1人には3人の子供が居ますがその1人はダウン症の障害児です、でも姪夫婦は今前向きにひたすらその子を育てています。色々と辛い事も有るでしょうが、いつも明るく振舞っているその顔を見て私も全力で応援しています。私は「頑張れ」という言葉が大嫌いです、私が脳梗塞で入院した時、見舞いの人だけでなく妻までがその言葉を口にした時、思わず私は怒鳴りました「俺は十分頑張っている、これ以上どう何を頑張るんだ!!」妻は真っ青になり立ち尽くしました。そう頑張らなくていいのです。希望を持ってお子さんを見守ってあげてください。心に余裕を持って!!!

くあ??。すごいですね。

私がすずめファンタジーにたどり着いた時も、

ハルキチファンタジーのサイトのDIANAの写真を見て、

「FANTASYと花の様子が似てるなあ」と思って、

DIANAで検索したら…、ということがあったので、
なんか、ちょっとうれしかったりして。

しかし、プロの世界というのは、
つくづくスゴイ。感動です。

僕も大賛成。

見付けるものいいけど、「僕らで咲かせる」って、もっとワクワク出来そうでいいかも?

歴史上のファンタジーさんという偉人伝記を読んでるようです
んっ!ゴーマンさん伝記かな?

真吾さんが、「この花知りませんか?」からここまで来れたこと
それぞれのお役目があって、それにふさわしい方があらわれる・・・
何なんだろこの力って
あーちゃんママ、きっともうここにいるメンバーは選ばれたんじゃないだろうか・・・?^^

う?ん、もっと語りたいけどきっとみなさんと同じと所に気持ちかあると思うのでこの辺で・・・

コロナ、ダイアナ、ロマニーも咲かせる、大賛成です!

竹下さん、
育種家という職柄が、こんなにも人の心を動かすことの出来る場所で、大いに活躍できるなんて、うらやましい限りです!
そしてありがとうございます、これからも宜しくお願いいたします。

竹下さまお忙しい中本当にありがとうございます。


「コロナ ダイアナ ロマ二-についても一緒に花を咲かせてみる」大賛成です!嬉しい!

「八重咲き品種にとってアダムとイブのような存在であるということが判明したわけです」ってついにここまでたどりついたんですね。

そして「日本にイギリスのような園芸文化を定着させるきっかけを・・・・・」とファンタジスタの夢がどんどん大きく広がって行くのを感じています・・・・。


竹下さんの情熱?エネルギ-?
前へ前へと進んで行かれるその思いに勇気や力を戴いています。

小林さん、ありがとうございます。
姪のお子さんもですか!

mikiさん、確かにこのメンバーはもう選ばれてるのかもしれませんね!

でも、最後にファンタジーに会えるかと、ゴーマンさんでさえ永くは一緒にいられなかったことを考えると、これからがショーブなのかも。

私は、花を咲かせるところはできないので...あーちゃんを育てるのと両方は力が足りないので...
もともと外から応援しようと思っていたのですが...
気がついたら夢中になってて...。

最初はバランスがとれてたけど、最近うまくとれていないかも。

真吾さん
竹下さん

いつもありがとうございます。
とっても神秘的な話ですね。
私も大賛成です。楽しみがまた増えましたね。

山男さん
おっしゃるとおりですね。
実は、私の父は去年2回目の脳内出血で倒れ、今は寝たきりの状態です。入院した頃病院の方に言われました。頑張れと言う声はかけないほうがいいのでは、今一番頑張っているのは本人なんですよ。と
これ以上まだ頑張らなければいけないのかと思ってつらいのでは・・・

私はそのときに「はっ」としたことを忘れていました。
ありがとうございます。山男さん!大事なことを思い出させてくれて。
そうですよね。見守っていればいいんですよね。暖かく!そして心に余裕を持って!
その人が必要としたときには手をさしのべれれば・・・!

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