【ファンタジー記念日特集】フリージア(Freesia)とは

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【ファンタジー記念日特集】フリージア(Freesia)とは

ふたりのジョンと黄色い花?ダブルファンタジー
イベント事務局の村岡みち子です。

3月22日はジョンゴーマンさんがファンタジーで
アワード オブ メリットを受賞した日

この日に寄せて、あのファンタジスタから
記念日にぜひ公開したい事項が届きました。

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真吾様

ご依頼の捜査報告、いや調査報告を以下にまとめました。
一般向けとしては、今日現在で最も分かり易く詳しい内容だと思います。

竹下大学


◇フリージア(Freesia)とは

アヤメ科フリージア属の球根植物。さわやかな香りを持つ。
デンマーク人のエクロンにより、多くの新種が発見された。
これまでに16種が発見され、その大部分が南アフリカのケープ地方に
自生しており、中央アフリカのスーダンにも2種が知られる。
ほとんどの野生種は乾燥した場所に自生。中にはフリージア・フカータの
ように、2001年に発見されたばかりの新種もある。
なお、フリージアの属名が正式に認められたのは1866年のこと。

花言葉は、無邪気、慈愛、純潔、期待、あこがれ、親愛、純潔、清らかな香り等。


◇クリスチャン・フリードリッヒ・エクロン(Ecklon、1795-1868)とは

南アフリカの野生植物について詳しく調べた園芸研究家、薬草研究家、プラントハン
ター。のちに医師になった。1974もの植物を命名したことでも知られる。
エクロンは薬用植物探査を目的に1823年に南アフリカを訪れたが、1828年に
帰国するまで資金難に悩まされ、南アフリカ原産の球根植物をヨーロッパに売って
その費用を賄った。その中に、後にフリージアと命名される花も含まれていた。
エクロンは晩年南アフリカに戻り、その地で生涯を終えた。


◇名前の由来

エクロンの弟子のひとりであり親友でもあったドイツ人フレンドリッヒ・ハインリッ
ヒ・セオドア・フレーゼ(Freese、1795-1876、医師であり園芸研究者)の名前
に由来する。
ちなみにエクロンの名前がつけられたエクロニア(Ecklonia)という属名の
植物も存在する。これはコンブの仲間の海草で、日本で食べられているカジメやクロ
メもこのエクロニア属である。


◇栽培・育種の歴史

フリージアが最初にヨーロッパで栽培されたのは1766年、オランダでのこと。当時
はグラジオラス属だと思われていたフリージア・コリンボーサと、イキシア属だと思
われていたフリージア・カリオフィラセアの2種のことであった。そして1795年に
は、これもまたグラジオラス属だと思われていたフリージア・レフラクタが加わっ
た。その後も次々と野生種が発見されたが、19世紀後半になるまでは園芸植物とし
て扱われることはなかった。

フリージアの園芸植物としての歴史は、ドイツ人マックス・レイチェリン
(Leichtlin、1831-1910、園芸研究者でありプラントハンター)が、1874年にパドゥ
ア植物園で発見した黄色い野生種フリージア・レイチェリーニから始まる。レイチェ
リンは自分でフリージア・レイチェリーニの改良を行い、10年後には鉢物として市
場流通するようにまでなった。

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そしてこの写真の白くて香りの良い野生種フリージア・アルバがイギリスで初めて
市場流通したのが、1897年のこと。
このフリージア・アルバの登場によってフリージア人気に火が着き、育種も精力的に
行われ始めた。その後、オランダのヴァン チューベルゲンという種苗会社が、
ローズピンクの野生種フリージア・アームストロンギーとこのフリージア・アルバを
交配して作った最初の種間交雑品種が売られたのは、1905年であった。
ヴァン チューベルゲンはその後も育種を続け、次々と新しい色の品種が生み出
された。

その後もヴァン チューベルゲンや他のブリーダーが育種を続け、初の倍数性品種で
あるバターカップが登場したのは1910年代のことであった。1920年以降、今日に至
るまでのフリージア育種の歴史は、ジョン・ゴーマン(Goemans、1907-2002)に
よってのみ作られた言っても過言ではない。特にゴーマンが育種した初の八重咲き
品種『ファンタジー』は、野生種の面影の全く感じさせない画期的なものであった。
1950年代後半以降、ゴーマンが優れた品種を次々に育種したことよって、
フリージアはこの世に無くてはならない重要な花のひとつになれたといえる。

日本には1887年頃に導入され、1910年頃から本格的な栽培が始まった。

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竹下大学さん

はじめての人にもわかるように
フリージアについての概要を掲載したい。というのは念願でした。

捜査報告ありがとうございました。

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コメント(3)

竹下デカ長!勉強になりました。どうもありがとうございます(^-^*)
シロウトの私は、フリージアの歴史って、そんなに古くからあったんだ?…と、ただビックリするばかりです。
そしてその中でもやっぱり、ジョン・ゴーマンさんは輝いてますねっ!ヾ(*゚∇^*)b

竹下さん 大変解りやすい説明ありがとうございます。

 去年まで、花屋さんでフリージアを見るくらいだったんですが、
今年は、見方が変わりました。

 歴史を知ると又感動が変わりますね?

竹下さんこんばんは、フリージアについての説明大変すばらしいです。頭の悪い私には理解するまでに少し時間がかかりますが、フリージアの花言葉の、無邪気、慈愛、純潔、期待、あこがれ、親愛、純潔、清らかな香り等。まさに私たちが願っている「夢」ではないでしょうか。

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